今年も当尾まで紫陽花を見に行くことができました。
当尾へは、JR加茂駅から1日5便しかない路線バスに乗って行きます。
駅からほんの少し走ると田園風景が広がり、細い山道をくねくね曲がりながら登ったところにあるのどかな里。
それが当尾です。
静かなお寺の本尊は四天王に囲まれた阿弥陀さま。
お詣りしようと前に座ると、本堂の脇にある机に向かっている住職さんはいつも、
「どうぞ、ゆっくり拝んでいってくださいや」とおっしゃいます。
紫陽花は住職さんがお手入れなさっているそうです。
「紫陽花の手入れは回向です」と住職さんはおっしゃいます。
バス停で待っていたら、前の家で梅干しを漬けていたおばさんが、「食べる?」と梅干しをくださったこともありました。
紫蘇の香りたっぷりのおいしい梅干しでした。
私には心の洗濯をできる場所がいくつかありますが、当尾はその1つです。
開田高原も心が洗われる場所ですが、コナラの一本木のまわりには柵ができてしまいました。
当尾はこのまま変わらずにいてほしいと思っています。
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