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keishi、おはよー!

4月25日の夕方に、keishiくんちのお嬢さんからメールが届きました。 読む前からちょっと胸騒ぎ。
帰宅途中で、「明日の朝はkeishiくん散歩に行ける」と思っていた夕方でした。

いただいたメールには「今朝、ケイシーが息を引き取りました」と書いてありました。 明け方、眠るようにひっそりと旅立ったそうです。 「長い間、可愛がっていただき、ありがとうございました。 母と亡き父に代わり、お礼申し上げます」とも書いてありました。 「ありがとう」と言うべきなのは私の方です。 毎朝、散歩に出られる時には、いつも必ずkeishiくんちに寄って、ボールで遊んで、 散歩ページ用の写真を撮ってきたのだから。

足が不自由になったkeishiくんの世話をするには多くの手間がかかっただろうと思います。 人間と違って健康保険がないので、治療費もかさんだでしょう。 今年の冬に具合が悪くなってからは、お家の方の了解をもらって、keishiごはんを作って 持って行ったりもしたけれど、そうなるまでは、私は朝の散歩で寄って、楽しく遊ばせてもらうだけだったから。 せいぜい、お水を替えるか、うんち拾いする程度だったから。  だから、感謝するのは私の方です。

家の中には、まだあちこちにkeishiくんの気配が残っています。 冷凍庫にはkeishiくん用に買って、茹でて冷凍してあるササミが残っています。 ごはんを炊くと、keishiくんにいいと思って買った胚芽米を炊いたことを思い出します。 ノミ・ダニアレルギーのkeishiくんのためにもらってきたアレルギーにいいドッグフードのサンプル品も残っています。 残ったサンプル品のひと袋は、keishiくんが大好きだった、keishiくんにあげるはずだったボールといっしょに、 埋葬されたところに置いてきました。

穏やかな表情、お茶目な仕草で、「散歩でワン!」のモデルとしてたくさんの人をなぐさめてきたkeishiくん。
「keishi、おはよー」とそばまで行くと、いつもしっぽをぱたぱた振って歓迎してくれました。
小屋で寝たまんましっぽを振ると、ぽんぽんぽんぽん、太鼓を叩くように床が鳴りました。
ボール遊びが、だーい好きだったkeishi。
ボールを蹴ると、飛びついてくわえて、しっぽを振りながら、ぐるぐる歩いてまわったっけ。
フリスビーも上手だったし、サッカーもうまかった。
苦手の夏には、木の下に穴を掘っては身体を埋めて暑さと闘い、次々に木を枯らしていったkeishiくん。 keishiの吠える声は、家の中にいても、遠くから聞こえていました。

朝の5時半ごろに、お母さんが呼びかけたら、薄目を開けていたそうです。 そのあと、誰も気がつかないうちに旅立ったそうです。 息を引き取る前日まで、ものすごい食欲だったそうだから、いい旅立ちだったのかもしれません。

7年間、楽しい時間をありがとね、keishi。

(2007年5月2日)
最後の写真となった 「keishi、おはよー!」

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