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のぞみ61号
乗っていたひかり号が停車駅に停まったまま動かなくなりました。 15分ほどして、「静岡駅で人身事故が起きたため、運転を見合わせております」と放送が入りました。 先週起きた、のぞみ61号の人身事故です。 「のぞみ61号、のぞみ61号」と何回も車内放送が入ったので、61という数字を覚えてしまった。

たまたま駅で止まったので、運転見合わせの放送が入ったとたん、多くの乗客が在来線へ乗り換えていきました。 「事故車輌は点検の結果、走行できることがわかった」という放送があったので、私はそのまま待ちました。 でもそれから、警察による現場検証が長く続きました。まず駅の検証、続いて2km離れて停まっているのぞみ61号の検証。 現場検証が終わるまでに2時間近くかかりました。 それから事故車輌が移動して線路の点検、そしてやっと運転開始しました。

運転再開を待つ間は、最初の1時間は座席で待っていたけれど、あんまり長いので、 くるみを連れてホームを散歩しました。 すでに4時間キャリーバッグの中にいたくるみは大喜びでホームを走りまわり、 しきりに階段を下りたがりました。 すぐに発車することはないのだけど、階段下りて新幹線が見えなくなるのは何となく不安です。 「だーめ」とあきらめさせていたけれど、一往復だけ階段を上り下りしました。

と、こんな風に、目的地まで2時間半も遅れて着いたけど、行きはまだよかったのです。 大幅遅刻で済ませた所用を終えての帰りは、 予約していたひかりは2時間遅れると言われたので、仕方なく次に来るこだまに乗ることにしました。 でも、次々やってくるのは通過列車ばかり。 小一時間待って、やっと来たこだまに乗っても、最初は停まるたびに2本後続列車に抜かれました。 「帰りの特急券も払い戻しだな」と思っていたら、予約していたひかりは遅れを挽回して1時間しか遅れず、 さんざん待たされて、帰りは払い戻しなし。腰痛も悪化。いいことなし。

のぞみ最優先の新幹線であることを痛感しました。 通常ダイヤでものぞみに抜かれてばかりのこだまだけれど、 ダイヤが乱れると、ますますこだまは後まわし。 それでも、特急料金はのぞみ、ひかりと同じです。 理不尽である。   (2006年11月1日記)

止められた駅のホームで。 「くるみー、階段はやめようよー」

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