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白樺
厳冬で雪国で積雪の多かった今年の春に、白樺の枝が折れているのを見ました。 直径4-5cmはある枝が、ぽっきり折れていました。

3年ほど前、志賀高原でスノーシュートレイルツアーに参加したことがあります。 高原の深い笹におおわれた部分は、夏場は笹が深すぎて入ることができず、冬は雪が深くて入れず、 4月下旬から5月上旬の雪が溶けてきた頃にだけスノーシューで歩けるとガイドさんが案内してくれるツアーでした。 スノーシューで滑ったり、歩いたりしながら、いろんな動物の足跡を見たり、樹木の新芽を見ました。 運がよければ、野生生物に出会うこともあるそうです。

その時に、若い樹木は雪に倒され、冬の間じゅう雪に埋もれ、春になったら起きあがってくることを教えてもらいました。 起きあがりかけた木を何本も雪の中から起こしてやりました。 こんなに太い木が倒れてしまうのかと思うほど、けっこう太い木も雪に埋もれていて、 ゆさゆさと揺すると、ぴょこんと起きる木もあれば、なかなか起きない木もありました。

折れた白樺は、深い雪から半分起きあがっている途中でしたが、雪の重み耐えかねて折れてしまったようです。 毎年、毎年、雪に倒されては起き、倒されては起きあがってきた樹木だけが、大雪にも負けず冬場も直立し続ける。 でも、今年の大雪は、例年の積雪なら助かる木もつぶしてしまったのかもしれません。
(2006年5月1日記)



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