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ちょっと海の話を
4-5日前、空港ですぐ前を歩いていらした男性に目がとまりました。 背中にリュック、帽子の下からは白髪がのぞき、肩にはダイビングの器材が入ったのメッシュバッグをかけておられたからです。 だんだんその方との距離が縮まり、真横にきた時に声をかけました。 「沖縄ですか?」   すると、「そう」と返事が返ってきて、それから出発階に着くまで海の話をしながら歩きました。

お歳は75歳だそうです。 水中造形センターの舘石昭さんに初めて海に連れてってもらったそうですから、大ベテランのダイバーです。 世界の海をあちこち潜っておられ、「ここもいいよ。あそこもいいよ」といろいろ教えていただきました。 近ごろはスクーバでは潜らず、もっぱらスキンダイビングしているとおっしゃっていました。 その日は、お1人で沖縄まで潜りに行くって!

楽しいおしゃべりでしたが、搭乗手続きをする前に買っておきたいものがあったので、そこで別れました。 「75歳で1人で沖縄かぁ。すごいなぁ。もっといろんな話を聞けばよかったなぁ」と気になっていたのと、 たまたま私が乗る飛行機の出発が遅れたので、沖縄便の出発ゲートまで見送りに行くことにしました。 ゲートまで小走りに行くと、おじいちゃま(と呼んでいいのだろうか)がちょうど飛行機に乗り込むところでした。 あまり時間はなかったので、「75歳で、単身、沖縄に潜りに行くという話を聞いて、嬉しくなって見送りにきました」と話し、 「行ってらっしゃ〜い」と手を振って見送ることができました。 「行ってきます」とゲートを通過したおじいちゃまはタラップの途中まで行ったところで立ち止まられ、戻ってこられて、 「あなたのお家はどこ? よかったら連絡ちょうだい」と言いながら、名詞をくださいました。 同じ沿線だったのでびっくりしました。

写真はおじいちゃまダイバーが乗って行ったポケモン号です。 今ごろは沖縄の海で魚になって、スキンダイビングしているのかなぁ。私もまた海に行こう。  (2005年8月1日記)



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