醍醐寺には秀吉の花見で有名な三宝院があります。 拝観券を買うところに行列ができていて、門前から見える部分だけでも人だらけで大混雑の様子でした。 それを見ただけで、とても入る気にはなれず、もともと上醍醐を訪ねようと思っていたので、どんどん奥へ歩いていきました。 その途中に五重塔や金堂のまわりはそれほどの人出ではないのが見えて、 上醍醐はまたの機会にして、五重塔を訪ねることにしました。

金堂や五重塔のまわりはそれほど人も多くなく、のんびり歩きながら写真を撮りました。 三宝院と違って、三脚も使うこともできました。 枝垂れと五重塔、縁側で仏具を磨くお坊さんの姿に心和むひとときを過ごすことができました。

そのまま三脚を担いで、三宝院の前まで戻りました。 フィルムが数枚余っていたので、門前の邪魔にならなさそうなところを選んで三脚を立てて 構図を決めていました。 その時、ぽんぽんと肩を叩かれて、作務衣姿のお坊さんに「三脚禁止と言うのが読めませんか？」と言われました。 「門跡内は三脚禁止とありますが、ここは門前でしょう？」と言ったら、「門前も三脚禁止です」と言われました。 馬鹿らしくて、さっさと三脚をたたんで帰りました。　（2005年4月17日記）