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田酒
先日、久しぶりに田酒(でんしゅ)を飲みました。 以前は近所の少し気のきいた酒屋の棚に並んでいた田酒は、予約しておかないと買えないお酒になり、 今では「幻の酒」などと言われて、お店で普通には買えなくなりました。 もともとの生産数が少ない日本酒だったところに、マスコミが取り上げて、ブームを呼び、 メーカーが造る量を増やさないからです。 造っている青森でさえも入手が難しいと、青森出身の人に聞いたことがあります。

田酒は、芳醇濃厚で、 米麹の香りがたっぷりして、他の日本酒にはなかなかない味わいだと思います。 お酒好きの方から、「この酒、うまいんだよー」と教えてもらって飲んだ時には、「あ、おいしい」と思い、 「妙な名前だなぁ」と思いました。

デパートなどで、「田酒販売!限定10本」などと予告宣伝すると、開店前から行列ができて、 開店と同時に売り切れてしまうそうです。 そうやって買っている人たちは、本当に田酒が好きで買うのか、それとも名前につられて買うのか。 「これほどまで有名になってほしくなかったな」とブームになる前からの田酒ファンは思っています。  (2005年3月1日記)

つがれた田酒

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