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バリアフリーダイビング
バリアフリーダイビングのボランティアを始めて、今年で7年になります。 お手伝いを始めるきっかけは、八丈島で「バリアフリーダイビング推進委員会」の主宰者、近藤さんと出会ったことです。 出会った年の秋に、私は椎間板ヘルニアによる筋力低下で、左足に力が入らなくなりました。 左足を引きずりながら歩いている時には、これからずっと左足には力が入らないのだろうかと不安を感じていました。 そんな時に近藤さんが障害者ダイビング教室に誘ってくださいました。 それまで私は、障害を持つ方たちと接する機会がほとんどありませんでした。車椅子の操作も知りませんでした。 普通に歩けなくなって初めて、手摺りがどれだけ手助けになるかがわかったくらいです。

今年の8月には朝日新聞が練習会の取材にきました。 取材があった日には練習会の後に懇親会もあって、取材のことが話題に上りました。
  「新聞じゃなくて、24時間テレビくらいが取材に来ないと、あんまり宣伝にならないな」
  「そうだね。でも、24時間テレビに出てくるのは不幸な障害者だよ。私たちは幸せな障害者だから、
  24時間テレビには似合わないよ」
海に来られる障害者の皆さんは元気で、生き生きしていらっしゃいます。

先月には横浜市の障害者文化スポーツ施設「ラポール」で、お祭があり、私たちの活動を知ってもらおうとブースをもらって紹介しました。 ブースを訪れた方たちの話を聞くと、ダイビングには興味あるけれど、身体に障害があってはとても無理と思っている方が多かったです。海への出入りをお手伝いすれば、水中では浮力を受けて無重量状態になるし、気分転換にもいいし、ダイビングは向いていると思うのに。

練習会に毎回参加のボランティアさんもいるのに、私は不良ボランティアです。手伝いに行ける時にしか行きません。 この頃は日頃の生活に余裕がなくて、練習会にもあまり参加できないでいます。 それでも、1人でも多くの障害を持つ方たちのバリアを低くして、いっしょに海に行きたいと願う心に変わりはありません。  (2004年10月16日記)

9月に開催した障害者体験ダイビング

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