一昨年の秋、習っていた先生から案内をいただいてお茶会に伺いました。 長年教えていただいたのに、まともにお茶もいただけなくなっていることにショックを受けました。 お点前はともかく、せめて臆せずにちゃんとお茶をいただけるようになりたいと思って、 「また習おう」と一念発起しました。

この12日に初釜がありました。 初めて小間のお茶室でお濃い茶をいただきました。 つくばいの使い方も習ったはずなのに、まったく記憶なし。にじり口から席入りするのも初めてで、どぎまぎどぎまぎ。 おまけに暮れの捻挫でまともに正座もできないありさま。

久しぶりの初釜は懐かしいような、前とはずいぶん変わったような。 新人紹介の時には先生に「前に習ったはった元古手やけど、また復帰しはった」と紹介されました。 長い間かけて覚えたことも忘れるのはあっという間です。 花びら餅がなかなかクロモジで切れなくて大格闘、最後は手でつまんでいただいた初釜でした。　（2004年1月16日記）