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モミジ
朝の散歩コースの雑木林に大きなイロハモミジの木があります。 樹高は目測で10mほど。すーっと伸びた幹はモミジとは思えないほど真っ直ぐ上に伸びています。 昼間もあまり陽が当たらない森の中にあって、光を求めて、上へ上へと伸びていったのだと思われます。 それでも紅葉するにはじゅうぶんな陽当たりがないようで、去年も今年も、真っ赤になる前に葉が枯れ始めました。

先日、冷たい雨が降った夕方に買い物もすませて、荷物を抱えて「やっと帰れる」と タクシーに乗り場に行ったら長蛇の列でした。 疲れは頂点に達し、雨でなかなか来ないタクシーを待ちました。 荷物が多くなければ歩いたのにと思いながら。

「やれやれ、やっときた」と乗り込もうとしたら、ドアの窓ガラスに モミジの葉っぱが1枚、ぺたんとくっついていました。 まるで演出したかのようでした。 運転手さんが食事中に車を停めている間にくっついたそうです。 タクシーに乗っている間も、ちょうど目の高さに雨で貼りついたモミジが見えていて、 5枚の切れ込みのうち1枚だけが、ひらひらと風になびいていました。 その様子が可愛らしくて、疲れがほーっと和らいで行くのを感じました。

散歩コースのモミジ、来年はまっ赤に紅葉するかなぁ。 タクシーの窓のモミジは運転手さんが車庫に戻るまでくっついていたのかなぁ。 気になるモミジがふたつ。 こんな話題が年の瀬になっても季節はずれでない。 冷夏、暖冬。地球はいったい、どんな風になって行くのでしょう。 (2003年12月17日記)


今朝のモミジ

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