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奏楽堂 |
東京芸大の新しい奏楽堂で行われた音楽会に行ってきました。
パリ高等音楽院から芸大に客員教授として招かれたアンリエット・ピュイグ=ロジェ先生の没後10年記念演奏会でした。
奏楽堂には行ったことがなかったので、楽しみにしていました。 音楽会は先生と高等音楽院で同期だったメシアンのピアノ曲から始まり、先生作曲のオルガン曲、声楽曲、アンサンブル曲が 次々に演奏され、最後は高等音楽院伴奏科での愛弟子によるラヴェルのヴァルスの2台4手のピアノ演奏で終わりました。 演奏の途中にはオルガニスト、ピアニストとしての先生の生前演奏シーンが上映されました。 素敵な演奏会で、先生も懐かしくて、あっという間のひとときでした。 ところで、この芸大の奏楽堂はすごいとは聞いていましたが、本当にすごかったです。 ホールとしての設備もすごいし、なんと言っても、正面にでーんと構えている巨大オルガンにびっくりしました。 オルガン曲の時にはオルガニストがガリバーの小人みたいに見えたくらい巨大でした。 見事なアラベスク模様が飾りつけてあって、パイプの一番低いところには右に太陽、左に月が飾ってありました。 音響設計もよくて、素晴らしいホールだと思いました。 とても素敵な演奏会でしたし、横浜からは近いとは言えない上野まで寒い寒い中をわざわざ行ってよかったです。 でも、あのオルガンを国費、私たちの税金で作ったかと思うと、何か釈然としない気分が残ります。
そんな話を先輩にしたら、「癒しの楽器 パイプオルガンと政治」という本が出てるよと言われて読みました。
オルガニストの世界には以前から不思議なものを感じていました。
他の楽器のように、簡単には自分の楽器を持てないから不思議な世界になるのでしょう。
本を読んで、不思議さはますます募りました。 |
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芸大の奏楽堂![]() |