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カンムリブダイ |
久しぶりに掲示板のスケッチを変えました。シパダンで見たカンムリブダイの行進のスケッチです。
海中散歩にも書きましたが、シパダン島は東マレーシアのボルネオ島東部に浮かぶ小さな島です。
朝は波の音と小鳥のさえずりで目が覚め、夜は真っ暗、降るような星空になります。
ウミガメ、ギンガメアジは常連さん。
かつてはギンガメアジとバラクーダがダブルでぐるぐる巻いていたそうですが、私が行った頃には
バラクーダの群れは常連ではなくなりつつありました。
カンムリブダイもナイトダイビングでは眠っている姿を見られますが、昼間の行進はいつも
見られる水中シーンではなくなっていました。 カンムリブダイの英名はバッファローフィッシュ、水牛のように砂煙を巻き上げながら群れが通過するからついた名前だそうです。 行進(群れ)に会うと、ぶぶぶーっとあちこちから噴出するカンムリブダイの糞で水中が白濁します。ごつーい歯の持ち主で、珊瑚をばりばりと食べては排泄するので、 世界中の南の島にある珊瑚の白砂はカンムリブダイが作ったんだと言われるくらいです。 シパダンで潜ったある日、そこはハゼの宝庫なので、マクロレンズをつけた私は下ばかり見ていました。 ガイドさんのダイブホーンがぴーぴー鳴ってるなぁと思いながら、ヤノダテハゼを撮ったり、珊瑚の間で見つけた ハダカハオコゼ撮ったり、ひとしきり写真を撮ったあとに顔を上げると、ただひとり、カンムリブダイの大行進のど真ん中にいました。 実際にカンムリブダイの行進を見た方にはわかると思いますが、どどどーっと音が聞こえるのではないかというくらいの迫力で 次々とやってきます。 それを間近に、と言うより、「ぶつかられたら、どうしよー」と思うくらいの距離で見ることができました。
エキジットしてから聞いた話では、他のみんなは私が写真を撮っている間にカンムリブダイの群れを追いかけて行き、
急にUターンした群れといっしょに元に戻ってきたそうです。
「じっとしていたNanaが一番いい場所で見られたね」とマレーシア人のガイドさんに言われました。 下の写真はその時に撮っていたハダカハオコゼです。シパダンのさかなに、もう少し大きく載せています。 (2003年1月16日記) |
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